前回はこんなん書きました。
みなさんはどの娘が一番好きですかー(ありきたりな話題)!?
全員同じくらい愛おしいですが、強いてあげるとすればプレイ前はコーデリアにやられちゃうなと思っていました。その通りでした。おてんばっぽくてキャーキャー言う女の子大好きなんじゃ……。
私が思う「大槍先生が描くヒロイン」っぽいのはやっぱりフロリナだと思いましたね。そこに賑やかコーデリアとお淑やかクロエでナイスバランスですね。
さて、これくらい書いたらもう大丈夫かな。
ソフィ? 知ってますって。
まだノータッチなので、また今度。
ゲームシステムに関するセカンドインプレッション
前回のプレイから追加で思ったことです。
繰り返しになりますが、ぼくちゃん青二才なのでプリンセスメーカー未履修です。
「わかってねえなあ」なコメントになったらごめんなさい。
これ、登場する人物とコネクションは共通していて、
娘を導くアルカナのコネクションを達成すると「シナリオ」に入って、
それを複数層経てエンディングを導く「共有部分の中に特異点がある構造」みたいですね。
これ、マジでうめえなあ……巻いた舌が戻ってきません。
- 友好度と前提スキルでエンブレム付きのコネクションを発生させる
- 規定数の特定人物のコネクションを達成し、シナリオを発生させる
- アルカナパスを進め、娘の向かう先を悟らせる
この流れが2周目と3周目でなんとか確立できました。
娘によって感受するものが違ったり、それぞれの気づきがあることによって、娘の運命は分岐する
わけですが、それが同じ環境の別の世界線で起こっているというのがあまりにドラマチックというか。
よくできすぎてると思います。9年かけてくれてありがとう。
2周目:コーデリア [XX] THE JUDGEMENT
コーデリアほんとすき……。「一番ヒロインらしい」のはフロリナ、「一番『娘』らしいのはクロエ」、「もうかわいくてかわいくて目に入れても痛くないむしろ入ってくれ」って感じなのがコーデリアって感じですね。日本語に直すと、「一番娘にしたいと思わせてくれた」といったところでしょうか。
フロリナと初期ステータスとかが違うのかな、序盤のアルカナパスの進行がフロリナより遅くなってしまって、ちょっと焦ったのを覚えています。
結局コーデリアにも「お嫁さんにして」って言われちゃいました。愛しい娘が将来の伴侶に昇華するの、ものすごい幸せだと思いますが(インモラリストですかね? でもほら、義理だから、義理。できたとしても実際にやらないよ!?)、あえて運命の輪を手に取りませんでした。
まあ、まず、彼女と結ばれるルートは別に逃げないということがひとつ(聞いた話レベルなんですが、えっちなゲームで取り返しのつかなくなる進行をとることができる作品があるらしいですね!? 何食ったら思いつくんだそんなシステム)。そして、彼女の病院での一幕に心を打たれたというのもひとつ。
選ぶアルカナは、審判にしました。
医師。
まあコネクションの内容的に読めてたけど。
立派ですね。人を救うためにパイオニアを目指すなんて。親冥利に尽きるでしょう。
彼女が、人と出会って、考えて、導き出した生きる道がありました。
コーデリアのことを想って、パパは送り出したんですかね。いや、俺が送り出したのか……! なんてゲームだよ……。
エンディングの一枚絵の、コーデリアの表情。
立派になった娘の、真剣で凛々しい顔、これでもかというくらい感動しました。
2回目のスタッフロールも泣く時間になってしまいました。
そうそう、左端のTHE DEVILのアルカナパスの最上段が出てきたとき、ビビりませんでした? 俺はビビりました。
3周目:クロエ [IX] THE HERMIT
プレイング的な総括をすると、ゲームに慣れてきたのもあり、ロールなどが上振れしたのもあり、スキルツリーを効率よく埋めることができ、すべての道が揃った画面を見ることが出来ました。

正直終盤にやることはないので、娘により多くの出会いと能力とおべべを得させてあげました。
クロエもかわいいですねー。絵に書いたようないい子で、こちらが敬服しっぱなしでした。
今回に至っては、「お嫁さんになりたい」って言われた瞬間に涙が出る始末。
無論3回目のスタッフロールも泣く時間に充てています。
涙腺ってほんとにバカになるんですね。治す薬をください。
まあだいたいコーデリアと同じ理由で、結ばれる道は今回もステイ。
マギの人々とのシーンが印象的だったので……。
今回は、隠者。
哲学者。
先生的なものだとは思いましたが、より隠者らしいね。こっちのほうが。
こちらもまた、強い意志を感じさせる真剣な表情。もう涙が……ってもう言ったわこれ。
コーデリアの審判の「先見の明が……」という行もですけど、
クロエの隠者の「現在の高等教育の……」みたいなエンディングの語り口が本当に大好きですね。
ライターの皆様にからあげをごちそうしたいです(財力がないんだよ! ごめんなさい)。
あ、コーデリア編で気になったので、この周回で悪魔に会っておきました。ちょっとスッキリ。
これまでの感想
人生の先輩方に訊きたいのですが、娘さんを送り出すときってこんな感じですか。
自分、8年前からならず者をやっているので、結婚できるかわかんなくって。
いや、この作品の親子関係は、抽象的というか、美化されたものというか、そういうのは分かってますよ?
でも、ちょっと羨ましいなと思っちゃいました。
ノベルゲーマーのみなさんの中には文句たらたらの方もいらっしゃるかもしれませんが、途中に戻れないオートセーブ形式にしたのはほんとに英断だったと思います。ユーティリティを断って、ユーザーエクスペリエンスをつくる。わたしもものづくりストの端くれなので、勝手に気持ちが分かったふりをしますね。
さて、あと大アルカナ19枚(運命の輪と塔は4種類ずつあるのかな?)、ゆったり1枚ずつ手にとっていきますかー。
ここ、一番言いたいところなんですけど
今回のプレイでクロエの全部のアルカナが開いたじゃないですか。
エンディングを選ぶじゃないですか。
これ、人生の本質を示しているようで本当に胸が痛くなりました。
全能な人間であっても、無数に伸びた道からひとつを選ばないといけないんですよね。
複数のことができるにしても、ある程度ベクトルは定める必要があります。
人生の時間は限られていて、ということはとれる総アクション数も限られていて、
己の道を見定める機会というのは、誰しも持たないといけない時期がくるよね、って、痛感。
少女がすべてを懸けて邁進するべき道を見つけた、という描写も本当に大好きですね。
わたしも、「人生の目標」は決まっているのですが、
人生、そればっかりじゃないじゃないですか。仕事とかで。
この作品に出会えてよかったです。はい、おあとがよろしいようで。




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